グローバル HR ソリューションサイト
by Link and Motivation Group

グループサイト

文字サイズ

  • 小
  • 中
  • 大
  • お問い合わせ
  • TEL:03-6867-0071
  • JAPANESE
  • ENGLISH

COLUMN コラム

ベトナムビジネスで見た景色

2019.04.15

【ベトナムビジネスで見た景色(50)】身体を使って市場を知る

小川 達大

ヤンゴンのショッピングセンターの様子

 ベトナムに関するコラムを担当していますが、番外編として、ミャンマーのお話を。

 (ミャンマーについて毎回充実した記事を執筆していただいているのは、宍戸さんのコラムです。http://www.link-gs.co.jp/column/c03/shishido/index.html

 新興国市場は、変化が激しいので、時々、その国に対する理解をアップデートする必要があります。特に、激動の時期にあるミャンマーについては、なおさらです。

 少し歩けば、色々なことが目に入ってきます。

・高いビルが数多く、ショッピングモールも数多く。
・消費財のバライエティが増えて、現地ブランドも増加。
・街を歩く人々は、みんなスマートフォンを片手に。facebookが普及し、googleなどの検索サービスではなく、facebookで情報収集。

などなど。


 五感を開放して、その環境に身を置くことは、その市場に対する認識を新鮮なものにアップデートしてくれます。

 その一方で、統計やアンケートなどを使って、上記のような(偶然に)発見した光景が、全体像として、どのようになっているのかを理解することも必要です。ヤンゴンの中心部で見た光景が、ミャンマー全体の状況かというと、そういうわけではないのですから。

 身体を使ったインプットと、頭を使ったインプットを、行き来しながら、その市場を理解していくことが大切です。


 そうして理解を進めていると、例えば「ミャンマーは日本の●●年前」というような単純な捉え方は、危ういということが実感されてきます。
 例えば、ヤンゴンでも一部のコンビニチェーンでは、スマホを使ったキャッシュレス支払いが導入されています。もちろん、キャッシュレス支払いは、金融インフラの一部分ですので、金融インフラ全体の整備と普及に課題があるミャンマーでは、国全体に浸透するのは、時間がかかるかもしれません。しかし、利用者側の現金支払いに対する過度な安心感がキャッシュレス普及の障壁になっている日本よりも、ある面では、普及の素地があるという見方もできるかもしれません。


それでは、ヘンガップライ!

小川 達大

Tatsuhiro Ogawa

PROFILE

経営コンサルティング会社Corporate Directions, Inc. (CDI) プリンシパル。同Asia Business Unit Directorを兼任。日本および東南アジアにて、消費財メーカー、産業材メーカー、サービス事業など様々な業種のクライアントに対して、豊富なコンサルティング経験を有する。ビジョン・中長期方針策定、経営改革(全社・アジア事業など)、M&Aなど。
Website, Twitter

このコラムニストの記事一覧に戻る

コラムトップに戻る