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2016.09.20
一色 顕
9月中頃に入り、年の瀬、来年が見えてくるころになりました。
年々、文房具屋に来年度のカレンダーや手帳が売り出されるタイミングが早くなってきていると思うのは気のせいでしょうか?
企業経営・人事においても、来年度の予算編成に向けた各種戦略、施策の決定、予算取りが進められている時期でしょう。我々のところにも、来年度のグローバル人材育成体系や組織開発施策のご相談をいただくことが増えています。
「来年度の赴任者の育成体系をどうするか?」、
「新入社員や若手層への育成にどれだけグローバル視点を入れ込むか?」、
「課題の多い、外国籍社員の採用、育成、受入れを今後どうしていくか?」、
「現地法人のナショナルスタッフ育成はどうしていくか?」、
「帰任者をどのように活用して本社のグローバル化を進めていくのか?」、
「懸案のダイバーシティ推進は来年どこまでやるのか?」…。
商品サービスの短命化、オープンソースを活用した開発の常態化など商品戦略だけでは差別化しにくい時代、人事組織の戦略・施策投資する優先度は高まっているでしょう。一方、これら人事・組織施策は、そのオペレーションの煩雑さにより企業戦略から遊離してしまい、施策を回すことだけが目的になっているシーンも多いのではないでしょうか?
例えば、グローバル人事・組織の領域で昨今ご相談いただくことが多い「日本HQが掲げる経営理念のグローバルへの浸透活動」というテーマ。グローバル市場での差別化、グループ連結経営のグローバル展開のために、自社の経営理念をコアとして進めていくのは理にかなっています。
しかし現実には「何のためのグローバル経営理念の浸透か」が置き去りで、掲げた経営理念を言葉として伝えること自体が目的化してしまっているプロジェクトが見受けられます。
グローバルへの経営理念の浸透によりHQと海外現地法人の関係をどのように変革していきたいのか?経営理念は実際のマネジメントにどう反映していくのか? 採用方針、育成方針、企業文化との整合性はどうなのか?どう変えていくのか?といった視点無くしてはグローバル経営理念の浸透方針も定まりません。
人事のための人事ではなく、組織としての成果最大化にむけた人事戦略、組織施策のデザイン。当たり前のことですが、私たちのような人事・組織領域のソリューションプロバイダーの立場のもの含め、大事にしていきたい視点です。
※お知らせ※
来たる10月12日(水)、グローバル人材開発・組織開発に関するナレッジやソリューションを一堂に集めたイベント 『Global HR Forum Japan 2016』を開催します。
この領域の第一人者をお招きした基調講演、リーディングカンパニーの人事の方との事例共有トークセッション、課題解決のヒントとなるソリューション紹介セミナー、実際の研修プログラムの体験会、など盛り沢山。来年度のグローバル人事戦略・施策の検討にもお役に立てると思います。是非お申し込み、ご来場ください。
【無料】「Global HR Forum Japan 2016」
~日本企業がグローバル市場で生き残るために、
経営・グローバル人事は今、何をすべきなのか?~
■目的
1)グローバル人事にまつわる良質な情報共有プラットフォームのご紹介
2)グローバル人事に関する有権者や、他社責任者とのネットワーキング機会のご紹介
■内容:① 基調講演 ②トークセッション ③セミナー・体験会 ④ネットワーキング
■ 日時:2016年10月12日(水)10:00~18:00 ※出入り自由
■ 会場:アキバプラザ 6階 セミナールーム ※JR線 秋葉原駅より徒歩2分
一色 顕
Akira Isshiki