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2015.08.24
原島 一男
テレビリポーターのレイニー・ケリガン(アンジェリーナ・ジョリー)は、受賞した文筆家のデボラ・コナーズ(ストッカード・チャニング)にインタビューすることになり、スタジオではじめて出会ったときの会話。生放送前の緊張した空気が伝わってきます。
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LANIE: Ms. Connors? I'm Lanie Kerrigan. 「コナーズさん、レイニー・ケリガンです」
DEBORAH: Oh. 「あら」
LANIE: You have been inspiration to me. 「あなたに触発され続けています」
DEBORAH: Oh, I wish I could be an 「わたし自身が触発されたい
inspiration to myself. ものだわ」
LANIE: Congratulations on your award. 「ご受賞、おめでとうございます」
DEBORAH: Thank you very much. 「どうも、ありがとう」
-「ブロンドライフ」(Life Or Something Like It 2002 監督:スティーヴン・ヘレク
脚本/原案:ジョン・スコット・シェパード)
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・ You have been inspiration to me. =「あなたは私のインスピレーションになっています」
→「あなたに、わたしは触発され続けています」
現在完了を使って、これまでの経験と経過を話している。
・ I wish I could~ = 「~できればいいのですが」
可能性がほとんどないことを示唆する気持ちを表わす表現。
相手の希望、申し出、誘いなどに対して、丁寧な断りの言葉としても使われます。
アンジェリーナ・ジョリー初のコメディ作品「ブロンドライフ」は、アメリカの地方都市で活躍するテレビキャスターが自己研鑽を続けながら、自分の求める道を目指して進んで行く、というストーリー。そこには、幸せそうな表面からは想像できない思いがけない出来事も発生します。
ヘレク監督は「満たされることによって救われる心がテーマ。人生で重要なことは自分の内側に平安を見つけること」と話し、脚本家のジョン・スコット・シェパードは「アメリカの中規模都市に居るセレブ指向のキャスターや弁護士などのキャリア・ピープルに注目した。彼らは自分の人生が完璧であると決め込んでいるようだが、何をもってそう判断し、そう見せているのか? また、彼らが隠している傷についても考えてみた」と語っていました。
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原島 一男
Kazuo Harashima