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2016.12.19
原島 一男
映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
1930年代のロサンゼルス。私立探偵のギテス(ジャック・ニコルソン)は水源電力局部長の死をめぐって、その真相を探るため、夫人のイヴリン(フェイ・ダナウェイ)と捜査に乗り出します。二人の会話。
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GITTES: We got it. We got it. 「やっと分かったことがある。やっとね」
EVELYN: What? What is it? 「何?何なの?」
GITTES: There was a memorial service today「今日、ジャスパー・レイマー・クラブの
for Jasper Lamer Crab. 葬儀があった」
EVELYN: Is that unusual? 「それって滅多にないこと?」
GITTES: He passed away two weeks ago 「かれは2週間前に亡くなった。
and he bought the land a week ago. 1週間前にその土地を買った。
That’s unusual. これは、滅多にないことで、おかしい」
「チャイナタウン」(Chinatown 1974 監督:ロマン・ポランスキー 脚本:ロバート・タウン)
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この映画は、当時のチャイナタウンの暗い、不可解な雰囲気を伝えたことで話題になりました。
・pass away =「死亡する」の丁寧な表現 → 「亡くなる」
・unusual =「滅多にない」「普通ではない」「いつもとは違う」→ 「不思議な」
unusualは usual(いつもの/普通の)の反対を表わす言葉。
親しい間柄なら、“You look unusual.”「あなたって変わっているみたい」とか、
行きつけのレストランなどで、“I'll have the usual.”「いつもと同じものを」と注文します。
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原島 一男
Kazuo Harajima