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COLUMN コラム

名画から選んだ美しい英語

2017.01.16

「名画から選んだ美しい英語」(125)

原島 一男

“He loves the streets of New York as much as I do.”
「ぼくの犬も、ぼくと同じくらい、ニューヨークの街が大好きです」
(ユー・ガット・メール)

映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
伝統と発展の狭間に揺れるニューヨークのアッパー・ウエストサイドを舞台に、二人の男女が Eメール上でひかれ合って行くというストーリー。キャスリーン・ケリー(メグ・ライアン)は母親から受け継いだ‘絵本の店’の店主。キャスリーンは、毎朝目覚めるとパジャマ姿のまま、コンピュータに向かいます。これは今朝受け取ったE メール。

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JOE: Brinkley is my dog.             「ブリンクリーはぼくの犬。
He loves the streets of New York       ぼくと同じくらい、ニューヨークの街が
as much as I do. Although he likes to eat   大好き。ブリンクリーは舗道の脇でピザや
bits of pizza and bagel off the sidewalk,    ベーグルの食べ残しを食べたがるんだけど、
and I prefer to buy them.           ぼくは買うほうが好きなんだよね」

「ユー・ガット・メール」(“You've Got Mail” 1998 監督・製作・脚本:ノラ・エフロン 
脚本:デリア・エフロン)
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会ったことのないメールの相手はNY152さん。
“What will NY152 say today?”(NY152さんは今日何と言うだろう?)と毎朝、メールを読むキャスリーンです。
その人は、どんな人だろう、と期待と興奮でドキドキしながら過ごすキャスリーン。ところが、そのNY152は、彼女の店のすぐ近くに
大型書店をオープンする経営者ジョー・フォックス(トム・ハンクス)で、現実的な競争者。
最も警戒しなければならない人だったのです。戦前のハンガリーの戯曲を映画化した「街角」のリメイクです。

・He loves the streets of New York as much as I do. =「かれも、ぼくと同じくらい、ニューヨークの街を愛している」(e.g.)
・I hope you like this novel as much as I do. この小説をぼくと同じくらい好きになってくれるといい。
・Do you like Rome as much as Paris? ローマもパリと同じくらい好きですか?

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原島 一男

Kazuo Harajima

PROFILE
ノンフィクションライター。慶應義塾大学経済学部卒業。ボストン大学大学院コミュニケーション学科に留学後、1959年NHKに入局。国際局で英語ニュース記者・チーフプロデューサーを務める。定年退職後、山一電機株式会社に入社、取締役・経営企画部長などを務める。現在、英語・自動車・オーディオ関連の単行本や雑誌連載の執筆に専念。日本記者クラブ・日本ペンクラブ会員。『店員さんの英会話ハンドブック』(ベレ出版)、『オードリーのように英語を話したい!』(ジャパン・タイムズ)、『なんといってもメルセデス』(マネジメント社)など、著書多数。

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